傷病手当金の申請書類の書き方

今回は傷病手当金の申請書類の書き方についての説明です。
といっても、特別難しいことはありません。基本的には、見本を見ながら質問に対してきちんと答えていけばいいです。
傷病手当金申請書類は全国健康保険協会(協会けんぽ)のHPからダウンロードできます。
私もこの書類を使用して実際に申請しました。
※加入している保険会社によって書式は異なる可能性があります。
傷病手当金をもらえる対象者かどうかは、以下の記事に簡単に書いていますので参照してくださいね。
傷病手当金申請のための書類は4枚あり、
1枚目:自分で振込銀行口座などを書くもの
2枚目:自分で傷病名や発病日、申請期間(労務不能と認めた期間)を書くもの
3枚目:職場に書いてもらうもの
4枚目:医師に書いてもらうもの
以上の4枚があります。
1枚目は問題なく書けるかと思いますし、3枚目は職場にお願いして書いてもらうので特に困ることはないと思います。
4枚目に関しても、医師に書いてもらうので、こちらが特に書くことはありません。
ですが、2~4枚目に、注意しなければいけない点がいくつかあります。
これらを意識し、1度の申請で希望が通るようにしましょう。
職場を休んだ期間・傷病手当金申請期間について

傷病手当金を申請するうえで重要なことの一つは、
休んだ(有給・公休・給料が伴わない欠勤)期間です。
必ず3日以上の連続した休みがなければいけません。
3日以上休むことで、4日目から休んだ分が支給されることになります。
以下例です:
職場の給与形態例:15日締めの25日払いだとする
(※2月16日~3月15日までの給料が、3月25日に支払われるということ)
有給休暇 | 2020年3月9日(月)~3月13日(金) |
公休 | 2020年3月14日(土)、3月15日(日) |
退職日 | 3月15日(日) |
このように、有給・公休でもいいですし、有給を使い切った方は給料が伴わない欠勤でも構いません。
とにかく、連続した休みが必要です。
また、今回は休んでそのまま退職した例を挙げていますが、例えば…
休んだ期間 | 2020年1月1日(水)~2月29日(土)の60日間 |
有給休暇 | 1月6日(月)~10日(金) 1月14日(火)~17日(金) 1月20日(月)~24日(金) 1月27日(月)~31日(金) |
公休 | 1月1日(水)~5日(日) 1月11日(土)~13日(月)【成人の日】 1月18日(土)~19日(日) 1月25日(土)~26日(日) |
給料が伴わない欠勤 (もう有給がなくなった) | 2月の公休以外の平日 |
出勤日 (最後の月に頑張って出勤した) | 3月1日(日)~15日(日)までの公休以外の平日 |
退職日 | 3月15日(日) |
以上の例だと、給料が伴わない欠勤の部分のみ、傷病手当金が支給されることになります。
退職後も傷病手当金を受け取るには、退職日を含めて3日以上の休みが必要なので、上記の例だと退職後にも継続して受け取ることはできません。
休んでそのまま退職した例に戻りますが、具体的にどのような日付で申請すればよいのか、以下に記載しました。
初めての傷病手当金申請
傷病手当金申請書類の申請期間(療養のために休んだ期間) | 2020年3月9日(月)~3月15日(日) |
傷病手当金申請結果 | 不支給
![]() |
3日間の連続した休みは不支給となるため、1番目の不支給理由に該当し、上記の休んだ期間は給料が発生していたため、2番目の不支給理由に該当します。
ここで大事なのは、例え不支給になるとわかっていても、休んだ日付から申請しなければいけないということです。
ですので言い換えれば、休んだ初日の9日~を含めば、9~31で申請してもよかったわけです。
ですが、私は初回の申請に不安感があってすぐに申請したかったのと、職場とのやりとりを早々に終わらせたかったため、上記の例のように最初に休んだ日付~退職日までを先に申請しました。
申請日は過去のものでなければいけませんので、例えば未来の2030年3月1日~31日…とかは申請できません。
2回目以降の傷病手当金申請
2回目の傷病手当金申請書類の申請期間(療養のために休んだ期間) | 2020年3月16日(月)~4月15日(水) |
3回目 | 2020年4月16日(木)~5月15日(金) |
4回目 | 上記同様16日~15日で月を変えながら申請 |
2回目以降の傷病手当金申請結果 | 支給
![]() |
上記のように、職場から支払われる給料形態の日付に合わせて1か月ごとに申請していました。数か月経ったころには、申請は2カ月ごとになったりもしましたが、受診は1カ月に1回は行っていました。
もちろん、体調を考慮しながら2カ月に1回受診して、2カ月分申請するという形でも問題ありません。そのあたりは、どのくらいまとめて薬をくれる先生か…にもよりますね。
では、具体的な書類を見ながらどのように書くかをお伝えしたいと思います。
1枚目は、特に留意すべき点がありませんので割愛します。口座番号などを間違えないようにだけしてください。
2枚目:自分で傷病名や発病日、申請期間(療養のために休んだ期間)を書くもの

赤枠の部分に注目してください。
①基本的には、医師が書いたものを見ながら真似して書きましょう。
④に関しては、医師にお願いするときに、自分で日付を決めるハズですので、医師が書いたものと自分が望む期間が同じかどうかを確認しましょう。
・以下、見本例です。

休んだ期間に報酬を受けるか受けないかは人によって異なると思いますが、報酬を受ける場合は、職場からもらった申請書類を見ながら計算して、大体の報酬金額を書くか、職場に聞くほうが早いです。
「はい、いいえ」の選択肢は、報酬を受けることがないのであれば、すべてが「いいえ」となるハズです。
3枚目:職場に書いてもらうもの

こちらは、傷病手当金を申請したい期間の、「前3日間」を休んでいることを確認してください。それぞれの職場で書き方は異なる可能性がありますが、前3日間がきちんと有給または公休などの印になっていることを確認しましょう。
最初に書きましたが、3日間連続して休んだ期間は待期期間となり、報酬は発生しません。また、職場から給与が傷病手当金よりも多い額もらっている場合は、報酬は発生しません。
4枚目:医師に書いてもらうもの

①先ほどご説明したように、赤枠の”傷病名”と”労務不能と認めた期間”が、自分が申請したい期間と同一であることを確認してください。
➁たまに、”労務不能と認めた期間”の〇日間というところが、先生が計算間違いしていることがあるので確認します。
➂発病または負傷の原因が「不詳」だとしても申請に問題ありません。
・以下、見本例です

④就労の継続が困難であると書かれていることは重要ですので、しっかりチェックしましょう。
まとめ

以上、今回は傷病手当金の申請書類の書き方についてでした。
仕事で頑張って申請できるくらいまで働いたのですから、しっかり休んで身体の調子を戻すためにも、忘れずに申請していきましょう。
何かわからないことがありましたら、問い合わせでもいいのでメッセージいただければ、答えられる範囲でお答えします。
それでは、ここまで読んでいただいてありがとうございました。
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